History

社会実装の軌跡

堀彰宏が推進してきた「MOF × 分離・濃縮」の事業化を、年表で整理しました。研究の成果を、装置・運用・社会課題へ接続する“実装設計”が強みです。

2019 TRU 2022–2023 Syllego 2023 G7 2025 EXPO
堀彰宏 肖像
Akihiro Hori

Akihiro Hori — History

研究から実業へ。基礎研究で鍛えた「設計→検証→解析」を、MOFの社会実装へ接続してきた歩みを示します。

2007

日本学術振興会 特別研究員(DC1)

日本学術振興会 特別研究員(DC1)に採択。
超伝導物理学の研究を通じて、高圧・極低温などの極限条件下での物性研究を行う。
この「設計→検証→解析」の思考が、後の材料設計とプロセス設計の土台となる。この頃、MOFと出会い、テーマ変更を行い、学位はMOFで取得する。物理学も理解している化学者を目指す。
2010–2016

理化学研究所・京都大学(iCeMS) 北川進研究室

理化学研究所・京都大学(iCeMS)にて、北川進研究室でMOF研究に従事。
世界的な放射光施設SPring-8を駆使したMOFの物理化学的な基礎研究に加え、評価・観測のための装置開発を担う。
材料単体ではなく「材料が機能する条件」を見極め、再現性あるシステムとして成立させる力を培う。

※北川進教授は2025年10月、MOFの研究でノーベル化学賞を受賞しました。
2016–2020

名古屋大学 助教(社会実装への転換点)

名古屋大学 助教として、材料科学とガス分離技術の研究を推進。
研究成果を“論文”で終わらせず、社会実装へ接続するために名古屋大学発ベンチャーとして SyncMOF を設立。
MOFが「粉末材料」に留まりがちだった課題に対し、実装可能な形へ翻訳する取り組みを開始。
2022

HFC設立(統括・実装のための器)

SyncMOFの事業持株会社としてHFCを設立。
研究成果を「装置・運用・事業」に確実に接続する統括機能として、分離・濃縮・回収の“難所”を材料とプロセス設計で統合。
HFCは、研究と産業の間を最短距離でつなぐR&Dカンパニーとして社会実装を加速する。
2023

G7広島サミット(国際舞台での提示)

G7広島サミット(政府広報展示)で、MOF技術の社会実装事例を提示。
国際舞台での公開を通じて、技術が研究段階を超え、産業の選択肢となり得ることを示した。NHK WORLD NEWSでもMOF事業が紹介される。
2025

大阪・関西万博(社会への発信とレガシー)

大阪・関西万博での国際発信を通じ、MOF技術を社会へ展開。
CO₂を“課題”ではなく“価値ある資源”として捉える未来像を提示し、研究成果の産業応用と次世代に残る実装レガシーづくりを推進。

研究を「研究」で終わらせず、製品と事業へ。
HFCは、材料×条件×装置を統合し、“分離・濃縮・回収”をプロセスとして成立させます。

Representative Implementations

2019

福島原発:高レベル放射性廃棄物の地層処分技術開発で採用

公益財団法人 原子力環境整備促進・資金管理センターおよび日本原子力研究開発機構が推進する事業にて、堀が開発した技術が採用。処分過程で発生するガスを回収し、成分を高精度に分析する装置として評価されました。

  • 社会的インパクト:原子力分野の最重要課題に貢献
  • 価値:運用現場で成立する計測・分析システム
2022–2023

白馬村:MOF寄贈 → 『Syllego』実装(NHK WORLD NEWSで世界へ)

2050年CO₂排出ゼロを掲げる白馬村の取り組みに対し、CO₂回収MOFを寄贈。その後、2023年にCO₂回収デバイス『Syllego』を発表し、世界初の「滑走しながらCO₂を回収する」試みとして実装しました。

  • 国際評価:G7政府広報展示でも高評価
  • メディア:NHK WORLD NEWSで紹介
2023

G7広島サミット政府公開展示:最先端ガス濃縮器として紹介

Syllego(地域循環型CO₂回収装置)や SyncMOF-DAC(大気からCO₂/希少ガスを分離濃縮する次世代システム)などを提示。“粉末材料”に留まりがちだったMOFを、フィルター・ペレット化し、ガス濃縮カートリッジへ進化させました。

  • 示したこと:MOFが「実験室の夢」から「産業界の標準技術」へ
2025

大阪・関西万博:CO₂の資源化を国際発信

常設展「ヒーローになる二酸化炭素」でCO₂を“価値ある資源”として活用する未来像を提示。文部科学省主催「わたしとみらい、つながるサイエンス展」では、DACで大気中CO₂を回収し燃料(メタン)へ変換する実証設備を公開しました。

  • 成果:脱炭素時代における日本発イノベーションのプレゼンスを強化
Roots:堀家の産業分野開拓・定着の歴史Since1945 Coming soon.(祖業のストーリーは後日追加)